概要(日程は2023年)
募集人員:40名
出願:7月14日~21日
一次試験:論文審査、9月3日
一次合格発表:9月14日
二次試験:面接審査、9月24日
最終合格発表:9月28日
対策
1.スケジュール
主な出願書類は「活動記録報告書」と各種証明書です。提出は7月下旬ですが、「活動記録報告書」は300~400字×2枚ですので、6月から始めれば間に合います。各種証明書類は、海外から取り寄せる場合、時間がかかることが多いので、早めに準備することをお勧めします。
一次試験は論文審査です。時間は120分、分量も多く、内容もかなり特殊なものですので、しっかりとした対策が必要です。少なくとも半年、できれば一年程度かけて準備すること、逆算すると遅くとも3月には準備を始める必要があります。
二次試験の面接は論文審査の三週間後ですので、論文の内容についてもかなり突っ込んだ質問をされます。7月の書類提出後から一般的な面接の準備をはじめ、一次試験が終わったらこれに関する質問対策もしっかりとやっておくことです。
2.書類準備
受験生本人が作成するものとしては「活動記録報告書」が主なものとなります。字数は300~400字×2枚ですので、さほど準備に時間を要するものではありません。
各種証明書類は早めに取り寄せておくことが大事です。特に海外からの証明書の取り寄せには時間がかかる場合も多く、帰国生入試などでは例年、書類の取り寄せが間に合わずに受験できないといったケースが散見されます。このようなことにならないよう、余裕をもって書類の準備をしておくことです。
3.論文
グローバル入試の論文は試験時間が120分と長く、分量も多いです。課題文には図表やグラフも含まれ、これらの正確な読み取りが必要です。また、設問は自分の意見やアイデアを書くだけではなく、簡単な計算問題や、国語の現代文の問題のような内容理解・読解力を問う問題も含まれます。小論文の問題というよりは、総合問題といえるでしょう。対策としては、まずはしっかりと過去問に取り組むこと、そのうえで国公立大学の推薦入試の問題や後期試験の問題などから、傾向の似た問題をピックアップして取り組むとよいでしょう。
また、内容は現代における様々な社会問題が出題されます。近年のテーマは以下の通りです。
2023年:「陰謀論」
2022年:「大学改革」
2021年:「男性の育児休業取得」
2020年:「移民と犯罪」
普段から様々な社会問題について、本や新聞を読み、ニュースをチェックし、自身の意見やアイデアを文章にまとめるという作業をしておくことが大事です。
推薦入試の論文の問題としてはかなり難しい部類に入るものといえ、どれだけ準備や対策をしたかで大きな点差がつくものと思われます。
4.面接対策
面接は提出書類の内容と一次試験の論に関して聞かれます。前者に関しては、7月の書類提出後に準備を始め、一次試験終了後は後者の準備を重点的におこなうとよいでしょう。試験で聞かれそうな質問項目を書き出し、それらに対する返答を準備しておくこと、実際の面接を想定して声に出して練習することをお奨めします。
5.倍率(2024年度)
志願者130名(政治42、経済34、国際54)
合格者51名(政治14、経済13、国際24)
倍率2.6倍
近年は2~3倍程度と、さほど高くはありません。しっかりと準備をして臨めば、合格の可能性は十分にあるといえるでしょう。