2018年6月29日金曜日

AO入試・推薦入試の志望理由書の書き方①

「AO入試・推薦入試の志望理由書って、何を書けばいいんですか?」

「志望理由書の書き方を教えてください。」

AO入試・推薦入試を受ける受験生の多くが最初に聞いてくるのが、だいたいこれ。


志望理由書の書き方、書くべきこと、大きくは三点あります。

1.将来(大学卒業後)、何をしたいか:職業、人生における目標、ライフワークなど

2.1で述べたことを実現するために、大学ではどのようなことを学ぶ必要があるのか:知識、技術、資格、経験など

3.2で述べたことを学ぶために、なぜ○○大学が最適であると考えるのか

この三点をそれぞれきちんと書くこと、かつ、それらを互いにリンクさせて整合性を持たせて書くことが、AO入試や推薦入試の志望理由書では重要です。


順番に見ていきましょう。

まず1ですが、大学卒業後の目標を明確に、具体的に書くことです。

ほとんどの人にとってはそれは仕事、職業になると思います。

もちろん、必ずしも職業でなくてもいいですよ。

例えばNGO団体で働きたいとか、自ら立ち上げたいとかでもいいし。

しかしまあ、プロの旅人になりたいとか、youtuberになって世界をあっと言わせたいとか、そういう地に足がついてないようなものはなるべく避けたほうがいいよ、AO入試や推薦入試の志望理由書では


だからやはり、ほとんどの人は仕事、職業を書いたほうが無難だと思います。

で、それもただ単に会社員とか公務員とか、漠然とした書き方ではだめで、なるべく具体的に答えたほうがいい。

会社員だったら、業種と職種ぐらいまでは絞り込んでおいたほうがいいし、公務員であれば国家公務員なのか地方公務員なのか、あるいは学校の教師なのか。

国家公務員であれば具体的にどんな省庁でどんな仕事がしたいのか、具体的であればあるほどリアリティがあっていいんですよ。

そのような仕事をしたいと思うきっかけとなったエピソード、なぜその仕事をしたいのか、その仕事を通じて何を成し遂げたいのかなど、あなたの熱意や本気度が伝わるよう心がけるとよいでしょう。

面接でも同じことを聞かれますので、しっかりと考えて準備しておくことです。


次に2番、その仕事に就くためにはどのような知識や技術、経験や資格が必要なのか。

例えば医者や薬剤師、教師、研究者など、かなり専門的な職業だと書きやすいよね。

国家資格や専門分野における知識や技術が必要なものはそのまま素直に書けばいいんです。


問題なのは会社員とか公務員とか、わりと間口の広いもの。

例えば銀行員って、みんながみんな経済学部や商学部を出てるかっていうと、そんなことはない。

法学部や国際○○学部、情報△△学部とか、出てる人もいるだろうし、理工学部など理系出身者も多いよね。

でもいいんですよ。

例えば銀行員になりたいから経済や金融の勉強をしたいとか、金融システムの開発や運用に興味があるから情報工学やAIを学びたいといった書き方で。


AO入試や推薦入試の志望理由書では、とにかく、あなたの頭の中で1と2がしっかりリンクしていることが重要。

もちろんそれは、ある程度現実的妥当性がないといけないんだけど、重要なのはあなた自身がしっかりと考えているという印象を与えること、それが読み手に伝わるような書き方をすることです。

これが一番重要なことなんです、AO入試や推薦入試の志望理由書では。


で、最後に3。

2で述べた知識や技術、資格、経験を身につけるために、なぜ、あなたの志望する○○大学で学ぶことがベストの選択であるといえるのか。

これを、あなたが受験する○○大学のカリキュラムの特徴や理念、施設、環境、校風などを挙げ、それらとリンクさせて書いていく。

あんまりたくさん箇条書き的に書くよりも、3つか4つぐらいに絞って書いたほうがいい。


以上のような書き方で書くと、いちおう形にはなりますよ、AO入試や推薦入試の志望理由書として


あとはそれぞれの項目がどれくらいしっかりと考え、練られたものであるか、どれほどリアリティがあるか、またそれぞれがいかにきちんと関連付けられているか。

メリハリをつけ、読んだ人の印象に残るインパクトのある書き方を心がける。

このあたりで評価に差が出ます。

だからとにかく、あなた自身がしっかりと考え、必要なことは調べ、一つのストーリーにまとめ上げるということが重要なんですよ、AO入試や推薦入試

②ではダメな例について書いていきます。