小論文向きの言葉遣いとは
日本語には大まかに二つの言葉、話し言葉と書き言葉があります。
当然のことながら、皆さんが小論文で書くべきは書き言葉です。
このブログでは皆さんが読みやすいように、話し言葉をまじえながら書いていますが、小論文の試験では皆さんはもっと硬い表現を心がけてください。
思いつくままに文章を書いているとどうしても話し言葉になりがちですが、それをそのまま文章として書くのではなく、必ず書き言葉に翻訳するという作業を心がけるとよいでしょう。
迷ったらなるべく硬い表現を選ぶことです。
たとえ内容が同じであっても、口語調のやわららかい文章よりは、少し形式ばった書き言葉で書かれた文章のほうが「なんかレベルの高いこと言ってそう」とか「頭よさそう」とか、そんな印象を与えるんですよ。
ただし、自分でもよく意味のわかっていない言葉や古い表現、今ではあまり使われなくなった言い回しなどは避けてください。
悪い例 よい例
なので → したがって、だから、それゆえ、そのため、
みたいな → のような、など、
そういう → そのような、そういった、それらの、
なんかの → などの、のような、
お金持ち → 富裕層、裕福な人、豊かな人、
「です・ます」調も避けてください。
小論文など公的な文章では、文末は「~です」や「~ます」を使わず、「~だ」「~である」「~と考える」などを用いるのが普通です。
また、男性の場合、一人称として「ぼく」や「僕」を使う人がいますが、これも避けたほうがよいでしょう。
小論文では「私」です。