2019年1月14日月曜日

小論文「あるある」③

問題を羅列するばかりで解決策がない(評論家的)


少子高齢化や格差、人口減少、女性の子育てと仕事の両立といった社会問題が、大学受験小論文のテーマとして取り上げられることがよくあります。

このような問題に関して、その解決策を求められた場合、具体的かつリアリティのある解決策を提示する必要があります。


一方、ダメなケースとしては、

1.問題を羅列するばかりで解決策が書かれていない。

2.悲観的で解決策が書かれていない。

3.解決策は書かれているものの、実現可能性や有効性においてリアリティがない。

などが挙げられます。

順に見ていきましょう。

まず1番。

問題ばかりをひたすら羅列して、最後に「これから解決していかなくてはならない課題が山積している」とか、「真摯な議論が必要だ」といった結論で終わっている。

これ、前にも書きましたが、新聞記事などによくある典型的なパターンですよね。

でも、これでは論文にならないのです。


問題を挙げたら必ず、それに対する解決策を提示しなければならない。

しかも、それはあなた自身が考える解決策でなくてはならない。

もちろん、あなたのオリジナルな解決策でなくてもいいんですよ。

世間で一般的に言われているようなものでもいいし、評論家や専門家が提言しているものでもいい。

しかしそれをあなたの考えとして表明する必要がある。

「評論家の○○先生がこう言っている」ではダメなんです。

「私が考える解決策はこれだ」という形で書かなくてはいけない。

他人の受け売りで後ろめたいと思うのであれば、「評論家の○○先生がこう言っているが、私もそう思う、賛成だ」という形で書けばよいでしょう。

あなたが支持する解決策であるということをはっきりと述べてください。


大学受験の小論文においては、あなた自身がどのような意見や考えを持っているのかということをはっきりと書かなくてはいけません。