2023年12月6日水曜日

慶應義塾大学SFC(環境情報学部・総合政策学部)AO入試

概要(日程は2023年

 

春AO・夏秋AO・冬AOあわせて総合政策学部150名、環境情報学部150名

 

春AO(現役生は受験できません)

一次試験・書類提出:5月30日~6月1日

        一次合格発表:7月6日

二次試験・面接:7月15日

        二次合格発表:7月19日

 

夏秋AO

一次試験・書類提出:9月1日~4日

        一次合格発表:10月12日

二次試験・面接

    総合政策学部:10月21日または22日

    環境情報学部:10月28日または29日

        二次合格発表:11月1日

 

倍率(2023年度夏秋AO)

総合政策学部

出願664人(男321・女343)

最終合格102人(男27・女75)

環境情報学部

出願533人(男294・女239)

最終合格107人(男51・女56)

 

対策

 

1.スケジュール

 日本の高校に通う現役生の場合、夏秋AOを受験することになります。書類の締め切りが毎年9月の初旬と、他大学に比べて早く、8月下旬にはすべての書類を完成させる必要があります。提出書類の量も膨大なため、夏休みになってから準備を始めるようでは到底間に合いません。なるべく春休みまでに、遅くともGW頃には書類の準備を始めることをお奨めします。

 二次試験は10月の下旬、面接のみです。面接は30分と、他大学のAO入試や推薦入試の面接(10~15分)と比べて、かなり長いです。そのため、かなり突っ込んだことまで聞かれる面接となります。一次の発表が出てから準備していては間に合いませんので、書類提出後すぐに面接の準備を始めるべきです。

 

2.書類準備

 受験生本人が作成するものとしては、活動報告(200字以内)、志望理由書(2000字)、自由記述(A4・2枚)、任意提出資料(10点まで、合計50メガバイト以下)が主なものとなります。

 志望理由書は1.志望理由、2.入学後の学習計画、3.自己アピールの3点です。自由記述ではよりヴィジュアルに、図表や写真などを用い、デザインを工夫して志望理由書の内容をわかりやすく表現するとよいでしょう。また、志望理由書の文章だけではうまく伝えきれない点なども、自由記述で補うとよいでしょう。

 任意提出資料は、主に高校3年間で取り組んだ様々な活動(研究、部活、生徒会・委員会活動、ボランティア、趣味や習い事など)について、自由に作成することができます。証明書や賞状などがあるものはそれを提出しますが、それに加えて、自分で作成した説明資料を添付するとよいでしょう。どのような活動をして、どのような成果を出したのか、そこから学んだことやそれを通じて自分が成長したことなどについて、図表や写真なども用いながら視覚的にわかりやすい資料を作ることが大切です。パソコンを用いた資料作成能力、表現力、プレゼンテーション能力なども評価の対象となるものと思われます。任意提出資料は10点まで、合計50メガバイトまでとなっていますが、この範囲内でなるべく多く出すことをお奨めします。「任意」だからといって、出さなかったり手を抜いたりしているようでは合格できません。

 SFCのAO入試はとにかく書類準備がたいへんです。特に任意提出資料や自由記述をどこまでしっかりと作りこむかが合否を左右しますので、余裕をもって準備を始めることをお奨めします。

 

3.面接対策

 SFCの面接は30分と、他大学の推薦入試に比べてかなり長いです。志望理由やこれまでの活動、大学入学後の学習・研究計画、将来やりたいことなどについて、詳しく聞かれますので、提出書類をもとに、それらの内容を話し言葉で説明できるよう、しっかりと準備をして臨む必要があります。面接の倍率はざっくりと2倍、つまり2人に1人は落とされます。SFCの面接はあくまで試験であり、人柄や雰囲気を見るものではありません。この点、誤解している方が多いのですが、しっかりとした対策が必要です。9月の初旬に書類を提出してから、二次試験の面接までは2か月弱ありますので、書類提出後すぐに面接準備を始めましょう。

 

4.倍率

 一次の書類で1/3ほどに絞られ、さらに二次の面接で半分が落とされます。なので、最終合格の倍率は6倍程度です。男女比ではやはり、他の推薦入試同様、女子が有利です。特に、2023年度の総合政策学部・夏秋AOでは男子が12倍、女子が4.5倍と、非常に大きな差があります。男子にとってはかなり厳しい試験と言えるでしょう。