上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験
概要(日程は2023年)
書類提出:9月7日
試験:9月30日
合格発表:11月1日
対策
1.スケジュール
志望理由書はA4・1枚ですが、学部学科によってはレポートがあります。
レポートが不要の学部学科を受験する場合、受験生が作成する書類は志望理由書のみですので、夏休み中に書けば間に合います。
レポートが必要な学科の場合、レポートの文字数はかなり多いので、参考資料の収集・読み込み等も含めると、最低でも数か月の時間が必要です。GW頃までには準備を始める必要があります。
試験はほとんどの学科が小論文と面接、一部の学科では語学試験と面接です。レポート提出が不要の学科の場合、小論文と面接でほぼ合否が決まると思われます。小論文の対策はやはり半年~一年程度はかけて、しっかりと準備をしていくことをお奨めします。面接は書類についての質問が中心になりますので、志望理由書とレポートがある程度できてから、すなわち8月後半頃から始めるとよいでしょう。
2.書類準備
受験生本人が作成するものとしては志望理由書(A4・1枚)のみですが、下記の学科はレポートが必要です。
レポートが必要な学科
文学部英文学科・3000字
総合人間科学部心理学科・1200字
総合人間科学部社会学科・5000~6000字
総合人間科学部社会福祉学科・3000字
総合人間科学部看護学科・2000字
外国語学部英語学科・A4・2枚
外国語学部イスパニア語学科・2400~2500字
志望理由書のみの学科は、A4・1枚ですので、さほど準備に時間はかかりません。「本学や志望学科への興味・関心度の強さ、本学入学後の学業・学生生活プランなど」との指示書きがありますので、これに即して書けばよいでしょう。
レポートが必要な学科の場合、このレポートの内容・水準が合否においてかなり大きなウェートを占めるものとなりますので、しっかりとした準備が必要です。面接でもこのレポートの内容についてかなり突っ込んだ質問がなされますので、いい加減なものを提出してしまうと合格は難しいでしょう。レポートは単なる作文ではありません。まずは必要な資料を収集し、それらをしっかりと読み込み、吸収したうえで、自身の見解を論理的に書いていく必要があります。各学科の課題内容にもよりますが、合格ラインに達する水準のものを書くためには、3か月~半年程度かけて準備をする必要があります。
3.学科試問(小論文)
ほとんどの学科では小論文ですが、文学部英文科、文学部フランス文学科、外国語学部英語学科などでは語学力を問う問題、理工学部では数学や理科の学力を問う問題となります。
小論文のテーマは各学科で学ぶ内容に関するものとなりますので、例えば法学部を受験する場合は法哲学や法思想について、文学部史学科でしたら歴史について、ある程度の読書量と知識が必要です。半年~一年程度かけて、なるべく多くの文章を読み、なるべく多くの論文を書き、しっかりと準備をしておくことが合格につながります。
4.面接対策
上智大学の面接はとにかく厳しいことで有名です。カトリック推薦に限らず、公募推薦や帰国生入試など、どの入試にも共通した傾向のようです。どのようなことを言われても、動揺したり興奮したりせず、冷静に対処する必要があります。
主に提出書類(志望理由書、レポート)の内容について聞かれますので、どのような質問がなされるかを想定し、それに対する返答を準備しておくことです。必ず声に出して話す練習をすることをお奨めします。
また、公募推薦などの一般的な推薦入試とは異なり、「カトリック」推薦ですので、キリスト教やカトリックについて、基本的な知識を身につけたうえで自身の考えをしっかりと話せるようにしておくことが重要です。
5.倍率
公表されていません。
以前は一部の高校の生徒のみが受験可能であったため、割と簡単に合格できました。その頃はほとんど指定校推薦に近いものでした。しかしながら、2020年から受験可能な高校が一気に増え、倍率が上がり難化しました。