2024年1月6日土曜日

早稲田大学社会科学部全国自己推薦入学試験(自己推薦)

概要(日程は2023年)

 

募集人員:35名

 

一次試験:書類審査

書類提出:9月22日~29日

一次合格発表:11月10日

 

二次試験:小論文と面接

試験日:11月19日

最終合格発表:12月15日

 

対策

 

1.スケジュール

 主な出願書類は「志望理由書」、「活動記録報告書」、「活動の証明資料」です。提出は9月下旬ですので、夏休みから始めれば間に合います。志望理由書は800字、活動報告書は最大5枚ですので、準備にそれほど時間を要するものではありません。

 二次試験は小論文と面接です。小論文はオーソドックスかつ平易な問題ですので、一般的な小論文対策で十分です。半年程度あれば十分ですので、GW頃から始めれば間に合います。また、面接は提出書類の内容を中心に聞かれますので、書類の原稿がある程度できてから始めればよいでしょう。ただし、一次の合格発表を待っていては間に合いませんので、書類提出後すぐに面接対策を始めるべきです。

 

2.書類準備

 受験生本人が作成するものとしては「志望理由書」、「活動記録報告書」、「活動の証明資料」が主なものとなります。

 「志望理由書」は800字、以下の三点について書くようにとの指示があります。

1.あなたの最もアピールしたい活動についての詳細

どのように取り組んだか、どのような役割をしたのか、どのような出来事があり、どのように 解決したのか、など

2.そこから学んだこと

3.合格したら、社会科学部での4年間において、それをどのように活かしたいか

 「活動記録報告書」は、大会記録に関して2件・2枚まで、生徒会活動・学外活動に関して2件・2枚まで、資格等について1枚、合計で最大5枚まで提出できます。なるべく多く提出できるように、活動実績を作っておくことが重要です。

 「活動の証明資料」は「資料の分量で合否が決まるわけではありません。わかりやすく、簡潔にまとめる工夫を心がけてください。」との指示書きがありますので、分量は必要ありません。

 

3.小論文

 過去三年分の課題は以下の通りです。

    2021年度:コロナ禍を災厄のままで終わらせないためのあなたのアイデア

    2022年度:今後のオリンピックをどのようにしていくのがよいか

    2023年度:SNSの発達が社会に与えた良い影響と悪い影響について

 字数はすべて800字、試験時間は90分ですので、時間的には十分に余裕をもって書くことができます。大学入試の小論文の問題としてはきわめてオーソドックスかつ平易な問題であり、特殊な対策は必要ありません。しかしその分、各受験生の思考力や表現力、知識の差がダイレクトに反映される、点差がつく問題であるともいえるでしょう。対策としては一般的な小論文対策をしっかりやっていくこと、日々のニュースや世の中の出来事について、深く考え、自分なりの意見を文章としてまとめる訓練をしておくことです。倍率が高いため、平均的かつ標準的な解答では合格は難しいでしょう。他の多くの受験生が書くであろう平凡な内容ではなく、オリジナリティと知識が求められる問題です。半年から一年程度はかけてしっかりと準備をすることをお奨めします。

 

4.面接対策

 面接は主に提出書類の内容に関して聞かれますので、提出した書類をもとに聞かれそうな質問項目を書き出し、それらに対する返答を準備しておけばよいでしょう。その際、実際の面接を想定し、必ず声に出して練習することをお奨めします。

 

5.倍率(2023年度)

 志願者302名(男子128、女子174)→合格者39名(男子15、女子24)

 倍率7.7倍

 推薦入試の倍率としては高く、かなり難しいといえるでしょう。男女差はさほどありませんが、女子の方がやや有利です。